ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

第14回優秀賞保理の構造・機能改革についての提言がなされる。第一の提言は、「世界新秩序」における安全保障は軍事力だけでなく、非軍事力的なパワーをも重視するものであるので、非軍事的なパワーを多く保有する日本とドイツを安全保障理事会の常任理事国にするべきである、ということ、であり、第二の提言は、協調的安全保障システムの維持に必要な大国(常任理事国)の協調を生み出すために、常任理事国の保持する価値観を共通のものにするような方策をとるべきである、ということ、である。最後に結論として、日本は何を主張し、如何に行動すべきかということについて言及する。ここでは、まず、「世界新秩序」における日本の立場について考える。日本は、「世界新秩序」において自由主義的民主主義と市場経済の成熟した第一圏域に属し、多極の中の重要な一極になると予測される。そして、日本の立場を明確にした上で、「世界新秩序」における日本の政治・安全保障のあり方として、相互依存の深化に伴って高まる脆弱性を克服する「多層的安全保障体制」を提示する。そして最後に日本が「世界新秩序」形成に向けてそれに普遍的に広がるだろうと予測されるイデオロギーの擁護・伝播に力を尽くすこと、そして日本が安全保障理事会の常任理事国になることが、日本にとっても「世界新秩序」の安定にとってもプラスになることを示す。547