ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

第13回佳作て経験させていただければ、双方にとって意義あるものとなろう。11.国連準公用語としての日本語日本人にとってその国際化最大の障害は、印度欧州語とは全く異なった体系の日本語が身にしみついており、これがため、欧語の習得が困難である点である。しかし翻って考えるに、国連公用語のうち少なくとも独・仏2か国語よりは、その使用者の数は格段に多いし、その文字・放送等の媒体による公刊・放送の量は、世界でも英語に次ぐものがあると思料される。台湾・韓国をはじめアジア各国でも日本語熱は上昇の一途を辿っており、実質2億人ちかい日本語つかいがいるのではあるまいか。世界の全人口過半を占めるこのアジアの地に、UNUが設置されたのを機に、UNUの全刊行物を日本語対訳で、というくらいの意気込みで、可及的多くの図書等に日本語を付けてくださればと切望する。どんな拙劣な和訳でもよい。かえって親しみが湧いて歓迎されよう。たとえ遠い将来であれ、日本語がせめて準公用語にならんことを切望したい。地球防衛軍というSFばりの夢さえ湧き出てきそうな国連大学ビルの威容を前に、いささか興奮のあまり乱暴かつ非礼な内容にわたらなかったかと心配である。意のあるところをお汲みいただければ幸甚である。483