ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

は無理だが何月にお願いしたい」等と具体化し、その過程で少しずつUNUシンパが増えていくのではあるまいか。日本にある国連機関としては桁外れにその規模が、少なくともそのビルにおいては巨大なUNUに期待されるものの1つは、在日国連機関を代表して、日本国内に国連の広報活動の網を張りめぐらしてほしいことである。ユネスコは昔から全国にユネスコ協会支部が設置されていた。しかしユネスコのオフィスは日本にはない。これは見習うべきことではあるまいか。UNUでも各都道府県に支部を設置されるべきであろう。UNUの研究紀要を交換されることで、各地の大学・企業・研究機関等との交流は可能であろうし、その中に、支部の責任者を求めることも可能であろう。UNUが比較研究をされる場合でも、直接に地方の拠点がある方が有利なこと論をまたない。当初はポンプの呼び水のように、一方的なサービスのようであろうが、長い目で見れば、早晩これが花ひらく肥料になってくれることだろう。10.UNUへの留学制度を並べてしまった感ひとしおであるが、さらにお願いしたいのは、いかに日本が裕福になったとはいえ、極東の端、ユーラシア大陸の果ての果てであり、そう簡単に海外、とくに英語圏の国に短期にせよ留学することは、やはり容易ではないので、UNUがこれを補い国内の大学のスタッフに青山のUNU留学のチャンスを提供していただくことである。各研究官が取組んでいるテーマを各支部の大学に流し、若手の研究者から応募者を募り生活費はいっさい本人負担でUNUに呼べば、海外留学を切望しながら、勤続年数その他の条件により留学を諦めている少壮研究者の多くがこれにアプライして来るであろう。これがうまく作動すれば、各地の大学にUNU出身の研究者が広がり、UNUとしてもなによりの支部の基礎固めになろう。大学でいう国内留学ではあるが、実質的には英語圏への留学であり、文系の若手研究者にとっては、たとえ2~3か月の留学であれその経験は大きい。UNUでは、これら留学生をスタッフなみに、ファカルティの会議などにも陪席させて、国際機関の活動を身をもっ482