ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

ページ
479/912

このページは 佐藤栄作論文集9~16 の電子ブックに掲載されている479ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

佐藤栄作論文集9~16

第13回佳作るが、この際、この新制度と軌を一にして、日本とタイアップし、日本のキャリア養成制度の一角にUNUの英語による海外の学生との共学を組込んでほしい。Ⅰ種採用は約900人であるが、これも大いに減員されるとマスコミも報じており、仮に600人くらいになれば、同じ法曹キャリアの司法試験合格者数とほぼ同数となり、人口比からしてもフランスのエナにやや近づく。また日本の行政学校はエナのように一気に年限2年というのは無理だろうから座学1年とし、2年度は各省庁の研修所と現場で教育を受けさせるのが現実的と思料される。各省庁の縦割り制の弊害が叫ばれて久しいが、これを排するために、この行政学校の意義が大きいものがあろう。UNUとしては、これらのキャリア及び同じ資格試験としてのⅠ種試験合格の企業職員を同じ屋根の下で、海外からの学生とともにせめて四半世紀程度を英語だけの教育を受持つ。4.UNUと国際学校上記がもっとも望ましい第1案である。この欠点は日本の行政改革がまだその緒にもついておらず、Ⅰ種合格者の一括採用も未だ机上の論議の段階であることであろう。いわんや人事院の公務員研修所に代えて行政学校を設置し、医師や法曹と並んで高卒後6年の課程を置くなど本論で初めて触れることであり机上の空論のそしりを免れかねない。この第1案を将来目標として、あるいはこれと平行して、より現実的な第2案を呈示してみたい。その際参考になるのは、国連英語検定であろう。赫々たる実績を挙げてあられるこの検定試験が、いわゆる英検の後発制度であるにも拘わらず、この日本での浸透ぶりは、そのままUNUに対する日本人の期待と憧れを示して余りあるものがある。477