ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

(2)国連大学と日本の学会近年、国連大学の敷地内に国連大学高等研究所が開設された。この研究所では、複数のテーマについて2~3年の周期で研究を行なうことを活動内容としている。当面のテーマは、「地球環境と産業のリストラクチャリング」、「多国間主義と21世紀の国連」、「巨大都市と開発」の3つとされている。ここでは、その研究活動の遂行のために日本の学会とのつながりを強く求めているのである。これはつまり、研究ネットワークに日本の大学や研究者を多く取り込むということであるが、これを推し進めていくことにより、日本の学会とのつながりをより密接にしていくことが可能となるであろう。これは、国連大学の課題の1つ、「日本の学会との協力関係を強化する」ことをクリアするものである。日本の学術的レベルは決して世界におとるものではない。学術活動の先進国といえる。しかし、国際的な学術交流という点では、まだまだ他の欧米諸国などと比較して閉鎖的といわざるをえない。国連大学と日本の学会が結びつくということは、国連大学にとってプラスなだけでなく、日本の大学の国際化推進という意味でも非常に意義のあることだ。また、研究内容も確実に向上し、研究テーマ自体も高い水準で実を結ぶことであろう。(3)各研究機関と学会の結びつき現在、国連大学と学会との結びつきには、2つの体制がある。1つは、国連大学の主催する研修に大学の学生(学会)が参加するもの。もう1つは、国連大学のプロジェクトに学会の研究者が協力するものである。例を挙げると、研修としては、次のようなものが挙げられる。「国連大学グローバルセミナー」の開催、これは日本の大学や、大学院の学生を対象とし、講師には内外の学者・専門家があたるセミナーである。この際、学生と講師が研修センターに寝泊りする。こうした研修は何も日本だけで行なわれているわけではない。468