ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

第13回最優秀賞さえ、活動内容が不透明であるようでは真の国際理解は求められない。国連の関係機関の活動については、地球市民として正しく認識・理解する権利と義務があると思うし、広く一般の共感が得られた時こそ、本当に国連が『国際連合』としてのステイタスを築いたといえるだろう。まずはこれからの国連大学の核となる学界のネットワーク作り、学術的研究のつながりにおいて世界の国々との連携プレーを強めていくための学問・専門分野における交流の活発化が必要である。そして、将来的には国連大学から生まれた政策が、世界平和の糸口となり、確固たる効力を持った成果となって表れることを強く望む。ここでは私なりの意見として、今後の国連大学のとるべき道、必要とされる幾つかの具体的な方策提言を行っていきたい。第一章:これまでの活動における現状分析国連大学はその研究対象領域として、1.普遍的価値と地球的責任2.世界経済と開発3.地球生命維持システム4.科学・技術の進歩5.人口ダイナミックスと福祉、の5つを提案している。また、国連大学と連携して活動している機関には、国連大学世界開発経済研究所(フィンランド・ヘルシンキ)、国連大学新技術研究所(オランダ・マーストリヒト)、国連大学国際ソフトウェア技術研究所(マカオ)、国連大学中南米バイオ技術プログラム(ベネズエラ・カラカス)がある。近く開設予定の国連大学アフリカ天然資源研究所(ガーナ・アクラ近く)は、鉱物資源部門だけが1990年にザンビアのルサカに開設され、既に活動を行っている。その他、東京の国連大学本部の敷地内につくられた国連大学高等研究所(東京)などがある。世界開発経済研究所(UNU/WIDER)は、1985年に開設されたRTCの第一号で各国の経済事情を考慮しつつ、幅広い意味での世界経済に関する政策提言を行っている機関である。新技術研究所(UNU/INTECH)は、途上国における技術進歩の社会的経済的影響、新技術導入のための諸要素などを研究する。国際ソフトウェア技術研究所(UNU/IIST)は1991年に開設され、途上国向けコンピューター・ソフトの開設技術について研究を兼423