ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

「国連の抜本的改編の具体的方策」第11回努力賞吉田正人要約第一章〔国連改革の視点〕1第二次大戦の遺物としての国連。2世界醸成の変化と国連の歪み。3国連改革志向の方向性。4非軍事的脅威とその対応。5安保理・総会への国家以外の代表の参加。6超国家的な利益追求の主体。7安保理改革の原点。8冷戦後の国際社会の変容。9ガリ構想及び国連警察軍・国連常設軍の創設。10関連機構組織の合理化と改革の必要性。11川辺一郎氏の提起。第二章〔国連改編の具体的方途〕1国連は厳しい国益をぶつけ合う場である。現行の体制は常任理事国など先進国が絶対的に有利である。現状において先進国の意に沿う国連改革は格差を拡大することになりかねない。国連改革は開発途上国の主張に大国がどこまで近づけるか、が前提になる。2今日、非軍事的問題が人類の生存を脅かしている。こうしたグローバルな問題への対応のための複数理事会創設と国連の二院制を提言する。安保理は民主的に改革して存続させる。安保理以外に「環境保全対策理事会」「食糧・人口・難民対策理事会」「人権保障理事会」「健康・エイズ対策理事会」を新設し、安保理なみの権限と地位を付与する。国連を第1院と第2院とし、第1院は一国一票の国家代表、第2院は国家に包摂されない非国家的なアイデンティティの代表を集めたものにする。3現行の安保理制度は、極論すれば「アメリカ一極主義」の実態があり改革が必要である。中小国の代表を常任理事国として参加させる。準常任理事国制度を創設する。4民衆が主権者との認識に立って、NGOなど市民団体の代305