ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

第11回優秀賞・PKOや国連軍の理想像は、各地域委員会による意思決定と派遣。・しかし、現実には国際機関による必要性は否定できず、また紛争地域の完全な和平成立には、第1回選挙後数か年の支援・観察を要する。このため当面は地域委員会と国際機関が協調して軍事部隊の編成・派遣から選挙後の支援までを、一貫して行える体制を維持すべき。・「平和執行部隊」の創設は集団的安全保障の枠組みを超え、許されない。・兵器について、核兵器不拡散はもちろん、通常兵器の徹底的登録制を実現し、軍需産業の民需転換には分担金特別控除などの制度を導入すべき。?司法機能の拡充・国際刑事法裁判所の設立提案採択は、極めて重要な前進。・今後は国際司法裁判所の私法訴訟解決機能を拡充し、刑事・民事両分野での国際司法制度の体系的整備を推進すべき。以上のような改編の実現には、「新・国際連合憲章」の締結・署名という程度の意識改革が不可欠である。しかし、部局・機関の有期限制の導入や、加盟国による監査体制と人口・環境と人道的援助に関する理事会の設立は、現在の枠組みの中ででも実現すべきだろう。2-3.まとめ国際機関における立法・行政・司法の各作用の拡充は、人類の歴史上の必然ともいえる。むしろ国際機関の改編といった程度の課題すら解決できなければ、人類の直面する課題にはとても立ち向かうことはできない。233