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概要

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第8回佳作源を奪い去ることになる。このような問題を解決する処理システムの例としては、生ごみの処理にバイオテクノロジーを利用して、メタンやメタノールなどの化学原料と、固定窒素やカリなどの肥料に分解し、再び生物栄養源や原材料として、利用していく方法が考えられる。さらに、東京などの大都市においては、この生ごみ処理施設と、その再生利用施設である植物工場や、自然教育施設、ミニ公園などを組み合わせた「都市型の植物資源センター」を、都市の内部に整備していくことによって、生ごみの処理・再生・利用のトータルシステムを構築することができ、都市内の緑化や、アメニティの向上にも役立つことになる。このようなごみ処理の方法を実施していくためには、脱臭技術の確立や、有害な重金属や化学物質の除去など、解決すべき課題も多いが、今日の科学技術を集中的に投入していくなら、その解決は不可能ではないと思えるo将来的には、建材や工業製品に含まれるプラスチックなど、幅広い有機材料の処理や、下水処理場-の適用も可能であり、都市下流の川や海洋の汚染防止にも役立ち、ごみ焼却場のまったくない都市造りも夢ではない。このようなレビューの作業を、多くの社会システムについて、順次進めていくことによって、やがて今日の文明全体を、自然のバランスを考慮したものに作り替えていくことになる。5.プログラムと支援制度の整備このように…現代文明のレビュー"を進めながら、「トータル・エンジニアリング」の技術的充実を、効果的に推進していくために、国連大学の実施すべきプログラムについて考えてみたい。先ず、第一のステップは、都市システム、情報通信システム、生活システムなど、人間の生活に必要な多くの分野の中から、資源消費、環境破壊、エネルギー消費などの観点から、見直しの必要度の高いシステムを整理し、優先順位のリストを作成することである。997