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概要

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第8回佳作3.文明の質の転換と新しい科学技術現在の工業型社会の生活水準を継承しながら、自然と共生できる成熟型の社会-、文明の質の転換をはかっていくためには、現代の科学技術を作り上げた技術思想に代わる、新たな技術思想を導入し、それに相応LV,科学技術の充実を目指す必要があるoそれは、新しい技術が可能にLたものを、そのままストレートに利用していくことを止め、利用者の側に立って、必要なシステムの条件や適用する技術を事前に評価し、文化や環境に相応しいものを創造していくような方法を採ることもその一つである。このような技術思想は、これまでにも存在した。それは「中間技術」や「適性技術」と呼ばれるものなのである。低開発国や地域社会などに、新たな技術を導入する場合に、地域の生活方法や文化、需要や供給の量に相応しい技術で行わないと、地域の社会システムに混乱が生じるという考え方から、それぞれの適用場所に相応しい、適正な技術を探っていこうとするものである。さらに「もう一つの技術」とよばれる技術の流れは、利用者や環境保護の立場から技術を見直し、資源収奪型の近代技術に代わる代替案を作る活動である。西欧においては、これまで、その活動の中から、有機農業や自然エネルギー利用の普及が進められてきた。これからは、このような、細かな技術評価や技術適応調査を行いながら、新たな技術を社会に適応させて行くプロセスを社会的に確立し、地球規模で構築していく必要がある。また、関連するシステムとの調整をはかりながら、目的を達成できるものを、きめ寮田かく作り上げていくことも重要である。そのためには、物作りの当初から、生産・利用・回収に及ぶ全てのプロセスを考慮に入れた、トータルの技術手法の確立が望まれる。また、多くの暖味な条件、相互の関連性を考えながら総合化していく技術や、新たな技術が自然や人間に与える影響を事前に評価しながら、その実用化を図って行くような、技術分野も充実させる必要がある。また、ニーズ把握、目標設定、評価などの技術を充実させていく必要がある。しかし、993