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概要

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第8回最優秀賞「国連大学-その問題、緊急課題、将来の展望-」アパ・ラオ・コルコンダ要約この評論は、各種の資料から理論的、経験的、そして比境的な論拠を引用して、国連大学が今後の研究課題として取り上げるべき方向を議論している.1990年-1995年の第二次中期展望を議論の出発点として取り上げ、特定の研究課題、方法、普及手段について、未だ思考・熟慮の余地が残っているものと考えられる。国連大学は世界の知的プレゼントを保つうえでは大成功をおさめてきたが、世界の切迫した問題を解決するのは、セミナーに参加して、権威ある提言をしたり、あるいは、質の高い議論をしているエリート専門家に限られるなどと言うのはおそらく乱暴にすぎるというものだろう。貧しく、読み書きができず、教育も受けられず、基本的な人権も得られないような人々が、組織的な啓発努力の一方的な受容者であってはならない.すなわち、彼らは問題の一部分ではなく、問題解決策の一部分でなくてはならないのである。この大原則のもとで、いくつかの広範な進むべき領域に論評を加えている。これからの世界の経済秩序においては、個人の利益と市場経済こそが強力な手段になりうると認識される。公共政策や国際福祉とそれらの密接な関わり合いを、国連大学の研究課題の中に組み込むべきと提案する。さらに、国連大学は、西側の唯物論と東側の唯心論との融合をはかる重要な役割を果たす上で、実に独特の立場にあると考えられる。917