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概要

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遠別、問題群別の研修が望まれる.この点については、1985年以来、毎年、日本国内で開かれている「国連大学グローバル・セミナー」が良いモデルとなろう0第3に、国連大学のネットワークの基礎を確固としたものにするためにも、国連大学研修生のための同窓会の組織化は有意義である。これについては、前述の「国連大学グローバル・セミナー」を機会につくられた「国連大学日本学生協会」の活動が参考になろう。日本には、近い将来、科学技術と社会に関する「高等研究所」が発足する運びと聞いているが、まずは、こうした分野から、研究課題別の研究者のリストをデータ・バンクとして整備することも真剣に検討すべき時期ではないだろうか。第3節知識の普及のあり方と財政援助「知識の普及」は、いわば国連大学の教育的側面である。200点を超える国連大学出版物や、年3回発行のニューズレター「ワーク・イン・プログレス」は、かなりポピュラーな存在になってきたと思われるが、やはり、定期的な国連大学による専門雑誌(ジャーナル)の発刊が待たれるところである。国連大学広報局のより積極的な対応も望まれる。さらに、将来的には、国連大学の図書室も人員・設備ともに拡充して多数の人々の有効利用に奉仕してほしいと思う。最後に財政的援助についてであるが、東京には、財団法人の国連大学協力会があり、1985年の設立以来、国連大学を財政・企画の両面で支援し、大きな役割を果たしている。しかし、20億円の募金を達成するという目標にもかかわらず、現在、およそ2分の1が集まったのにすぎない。今後、この種の支援財団が日本国内にも、また、海外にも設立され、ともに手をたずさえて国連大学の活動を支える体制がととのうようにはたらきかける必要があろう。8占占