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概要

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4.日本の果たすべき役割(1)活動資金の供与国連大学の活動資金は主として国連大学基金からの利子となっているが、その他に使途を限定して拠出される各国政府からの寄付やユネスコからの出資もこれに充てられる。国連大学の活動範囲が拡がるにつれて当然その活動資金も多額を要するようになる。1985年における予算は、既に述べたように3630万ドルに達し発足当初(1977年度)の611万ドルの約6倍に及んでいる.この金額は今後も増大を続けるに違いない.国連大学の長期的な基金目標は5億ドルであるが、1979年末現在では12カ国からの拠出誓約顧約1億4000万ドル、拠出済額約9150万ドルに過ぎない01984年末の金額は調べることができなかったが、おそらく長期目標の5億ドルにはまだ達していないものと思われる。12カ国のうち金額で最高なのは日本であり、拠出誓約額1億ドル、拠出済額8000万ドル(1979年末)である。次いでべネズェラの拠出誓約額1000万ドル、拠出済額400万ドルであり、英国、サウジアラビア、スーダン、ドイツ連邦共和国、ガーナ、セネガル、インド、タイ、スウェーデン、バチカンの順に続く。これを見てわかることは、いわゆる先進諸国の拠出が極めて少ないことである。先進諸国で拠出に応じたのは、日本、英国.ドイツ連邦共和国、スウェーデン、バチカンであり、それも金額的には日本を除けば誠に僅少なものである。アメリカ合衆国、フランス、カナダ、イタリアなどのサミット諸国がまったく拠出していないのはどうしたことなのであろうか。国連大学では以上に述べた基金のほかに、事業運営費やプロジェクト活動費-の限定された使途の条件がついた各国政府からの寄付あるいは各種の財団(フォード、ロックフェラーなど)や団体、個人からの寄付も受入れている。このような各国政府からの寄付は1979年末までには270万ドル、各種財団等からの寄付は37万ドルに達した。この他、国連大学が密接な協力関係を保つべき国連専門機関として位置づけられているユネスコからは的714