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概要

satoh

た予断がかなり入り込んだものとなっといるきらいがある.提案したいことは、伝統的文化や芸術についての、それ自体にのみ忠実な客観的調査・分析にもとづいた研究をすべきだということである。援助する地域に住む人々の文化や芸術を理解し、それらの人々の喜怒哀楽に共感することができるようになって初めて、援助は東に援助として役立つものとなる。(3)未来の科学・芸術の研究情報科学・技術やバイオテクノロジーは21世紀の産業をリードするものとして、世界的に注目を集めている。しかし、これらの先端科学技術の成果は先進国が独占し、技術移転など利益の分配に関係することに先進国は背を向けようとする傾向が見られる.国連大学はこうした先進国の利己的傾向に警告を与え、先端科学・技術の成果を人類共通のものとする努力をすべきである。特に情報システムの開発においては、世界の国々と合議の上で事を進めてゆくことを原則として確立すべきである。情報システムはいわば社会の仕組みそのものにも通じることであり、そういうものの開発が少数の国々の意のままに運ばれるようであってはならない。情報システムの独占によって21世紀の新しい帝国主義が誕生するおそれもあるのである。国連大学のプログラム領域9は「科学・技術と情報社会」と名づけられ、情報科学や情報化社会の形成に関連した課題がとり上げられている。"新情報社会:国際比較研究"や…地球の共有財産と国際法"などがその課題であるが、上述の視点を踏まえた研究であって欲しいものである。生物工学に関してはプログラム領域6の中でいくつかの具休的問題が取り上げられている。生物工学に関する直属研究所設立の計画のあることも既に述べたが、これはベネズェラのカラカスに建設が予定されている。早期に実現をみるよう働きかけを強めて欲しいものである。国連大学として生物工学に力をいれることは大切であるが,現段階では生物工712