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概要

satoh

のである。教育は社会の反映であり、教壇からのお説教は周囲の社会が実態を伴わない限り、成果は挙がらない。身近な地域社会を変えてゆくのは我々である。かの町かの村のために働く人の輪が大きく広がってゆく中で、青少年は精神の内奥に国際理解と国際協力の種子を育むのである。学校レベルでは、〔X⊃語研究会などのサークル活動やホームルームでの話し合いにとりあげてもよかろう。もし大学であれば、生きた地域研究ができ、それ自体大学の特色となりうるし、以後の協力のための黄重な資料ともなる。職業訓練校は農事試験場などもその分野で協力の成果をあげ得よう。言葉の習得については、要は度胸と誠意と割切って、町村ぐるみ原語の歌をたくさん覚えるなど、楽しく習うことが大事だ。さらに地域のバザーや文化祭など日常的な行事の中で、青少年からの発意でかの町かの村のために、何らかの配慮が加わるようになれば、素晴らしいことだ。地域社会による国際協力が、従来の政府ベースの協力とのからみで議論を呼ぶことがあっても、その際は折角の地域社会の意欲をそぐことのないような英断が欲しい。青少年の国際理解と国際協力は、地域で働く我々を見て芽をふき、その跡をたどって成長し、そしていずれは我々を乗り越えて国際社会へ大きくはばたいてゆくに違いないからである。占40