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概要

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第5回佳作(5)学術(芸術を含む。)(8)科学技術第2章国際関係の緊密化時代における日本人の具備条件第1章に述べた緊密化要素の主体性をもつのは人であり、国際関係はせんじつめれば人と人との関係である。従って、外国人と接触するこれらの日本人は専門的な学識経験は別として、共通している具備すべき条件というものがある。ここでは、この共通事項について述べることにする。(1)日本人の.良さをもっていること。日本の現状を充分理解し、日本人の個性を身につけていることである。そのためには、その基礎として、日本の社会変化、生活レベルの向上などに追従した表面的なことではなく、固有の人間性をもつことである。具体的にいえば、正直、人をだまさない、迷惑をかけないなどの基本的なことと、歴史に裏づけされた人情、美に対する考え方、物-の愛着心などの品性を合わせてもつことが人切である。これらを身につけるためには、家庭でのしつけ、学校教育、自学自習、自覚により心にうえつけ、そして心のゆとりをもって確実に、自分のものにすることである。(2)一般教養を身につけること。一般常識といった方がよいかもしれないが、俗にいう「物知り」であって欲しいものである。従って、人文社会、社会科学、自然科学の全域にわたり、その人の専門以外の分野で常識的な知識をもつことで、万国共通的な知識といえるものである0特に、出掛けてゆくその国について、その目的に応じた常識をもっことはいうまでもないし.そのことはお互いに、心のうちとけたなどやかな場を作るのに大きな力になるもの占25