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る.また、英語LL教室の設備も充分に行きわたっていない。教師もその辺の関心は薄い現在、英語教員の研修に、教育センターでは力を注いでいるが、立ち遅れは顕著である。(2)国連は世界平和の維持に無力であるという社会科教育が定着している。米ソ中心の国際力学を打破る政治思想が弱いため、理想が低く教育的活力に欠ける。シュバイツアーのあの命をかけてアフリカの奥地に飛込んだ人類愛の崇高な生き方-このような価値転換をはかる必要がある。(3)戦後の教育に国家-のタブーがあり、インターナショナル的な生き方に対する真剣な反省を必要とする.自国の文化を理解しない限り正しく他国を理解できないし.説明して分かって貰える能力や意欲が育ってこない。(4)生き甲斐感を育てること。かつて、総理府が行った「世界青少年の意識調査」の中で「人生の目的」を外国の青少年が「誠実と愛」に求める忙比べ、日本の青少年は「やり甲斐のある仕事だ」という。これが日本人の勤勉さを培い、今日の経済発展の原動力でもあるのであるが、仕事だけが生き甲斐では必ず失望する時が来る。教育の進路指導は「仕事以外にも真の生き甲斐があること」「自分の心を見つめ直し、他人-の立場が理解できる人間になること」こうしたもっと価値あるもの-の志向は、学校時代に師から教えられるものではなかろうか。最近、ボランティアの運動が青少年の間に広まりつつある。喜ばしいことでこの芽を大切にのばしてやりたいものである。(5)自己表現力の養成。欧米では自己表現がきちんと出来ることが紳士の条件といわれている。今迄育ってきた古来の伝統的教育では自らについて多くを語るのをいさざよしとしない風潮が強い.意識して育ててほしい能力である.59占