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概要

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っていくと思われる。(盟)文化人類学的考察文化人類学でいう文化とは、特に「人間の生活様式」をさしている。アメリカの人類学者クラックホーン(C.Kluckhohn)は「文化とは後天的、歴史的に形成された外面的及び内面的な生活様式の体系であり、集団の全員または特定のメンバーにより共有されるものであるO」と規定している。今日、アメリカやオーストラリアでは、異なった文化を持つ人々を理解する事を主眼とした新しい教科、指導法が始まっているといわれる。「異文化理解科」ともいうべきもので、アメリカで発達した「社会科」を一歩乗り越えた動きである。今後の学問的役割が期待されていることろである。4.「教科書間苛」への取りくみ数年前、いわゆる「教科書問題」が起こった.「侵略」か「進出」かで、まさに国際外交間趨にまで発展した事は記憶に新しい.この機会に、国際理解、国際協力の立場から、日本も含め、世界の教科書も併せ検討してみることは意義深いことと思う。また、是非、継続的にやっておかねばならぬことである。現在、アジアの人々は、日本の教科書よりはるかに詳しく太平拝観争の記述を学んでいるのである。加害者と被害者の歴史として学んでいるからである。この冷厳な現実を我々はもっと直視する必要があるのではなかろうか。かつて、新聞の「ひととき」潤に主婦から「三行で終戦教える授業に涙」という投書が載ったことがある。「東京大空襲、広島、長崎-の原爆投下、天皇のラジオ放送で終戦」の三行であったという。戦争を知らない若い教師が教壇に立つ、反省される一面である。一方、諸外国の日本に対する認識不足も以前から指摘され続けてきたことである。外務省海外広報課の最近の発表では、1950年代の「フジヤマ、サクラ、-ラキリ」の古594