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概要

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第5回佳作(5)研究委嘱校をふやして地域-の広がりをはかるべきである。研究実践の核になる学校や教員を育成していく施策が必要である。(6)教員の海外研修とその評価「百聞は一見に如かず」。文部省の海外研修制度は、教師の視野の拡大と意識意欲の喚起に極めて大きな効果をあげている.行革厳LV}中にあっても、この制度の縮小はとるべきではない。ただ、一面において今後、改善を加えて反省すべき問題点が生じていることも見逃すわけにはいかない。たとえば、4帰国後、海外視察の成果が、学校教育の上に生かされている実践が少ないように見受けられる。8視察した一部の学校、地域を限定せず誇大に評価して、その国全体の教育の実情や国民生活を正しく把握していない場合がある。一知半解は未知よりもかえって偏見が抜きがたいのである。勿論、出発前の事前研修、事後の報告会等適切な指導助言は加えられているが、文部省も最近は、若い教員の派遣を優先して選考を厳しくしてその成果の教育-の還元を強く指導しはじめているO当教育センターにおいても年間3- 4名を海外視察に派遣しているが、職員には、教員と違って教員を指導する立場上からの眼をもって視察してくるよう指導しているところである。3.異文化理解の方法の検討(1)比較文化(皮)的手法が必要である異質の文化を理解するということは、自国の文化に対する正Lい理解と認識に立ち.それにもとづいて異質の文化を比較的にとらえその異同を明らかにする方法である。この場合、「比較枠」が問題となる。地理的に見れば「横」の関係も歴史的に見れば「縦」の関係として比較の対象になる。より正しい理解にむけての分析、総合の方向にな593