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第5回佳作る。従来の一般的な態度とあまり変っておらず、格別な取扱い上での配慮が講ぜられたとの印象は弱い。むしろ、今日では、経済大国としての現実の進出が大きく乗り出され、政治、経済上の施策が教育以上に進行し、また民間企業ベースでの取りくみも真剣で、帰国子女の教育や留学生受入れの問題等に見られるように教育の国際化への対応が遅れがちな傾向にあることを指摘する声も多い。こうした「国際化」-の急速な進行とともに、I--万では、海外生活を体験する国民も増大し、それに伴って、「文化摩擦」「カルチュア・ショック」といわれる欠点も目立ってきている現状にある。現実の問題としてそこに教育の役割が大きくクローズアップされてきているところである.教育関係者はこの現実から目をそらすべきでなく、もっと異文化の多様性に目を聞かせ、文化に対する相対主義の立場の必要性に気づかせるとともに、広い視野に立って、自国である我が国の文化を理解し、これを他国民に正しく伝えていくだけの能力を早急に身につけることが大切であり、今日、強く教育界に要請されているところではないかと思う。〔4〕推進のための具体的方策1.まず第-に問題意識を教育界に喚起していくことである問題は現実の事実から出発しなければならない。前述の「文化摩擦」の事例や帰国子女取扱いの問題等問題提起をしてそのあり方を論議すれば、大上段からの主義主張でないので学校などでは気軽にすべての教師が発言しやすくなり、共通理解が得られやすい。私は、前任校で中国からの帰国子女を高校の定時制課程編入受入れの態度を決め、職員会議に提案したが、予想以上に関心が高まり、最後は、生徒達が生徒会で歓迎の挨拶をしたいと申し出るくらいにスムーズに受入れ体制が整い、教師も放課後夜遅く残ってまで日本語の初歩からの特別補習を自発的にくんでくれた。物珍しさからさらに一歩前進し、共同学習にまで発展をした。反省としては、日本語修得のプログラムがないため、効果的な591