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概要

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第5回佳作蓮｣にみられた反省､教訓も生かして示すことにした｡学校教育の見直しは､今日､国民的課題となってきているが､この中で国際理解とのかかわりから､今Elの教育の中で欠落しているもの､将来是非改善したいものを中心に問題点をとり上げてみた｡社会教育､生涯教育の面ではマスコミの問題を最大の課題として検討しようとしたものである｡最後に特に一節を設けて､開発途上国や貧困国に対する経済援助協力の問題点を指摘し､今後のあり方を示した｡これは教育とは決して無関係ではなく､むしろ､具体的な経済援助協力を効果的にするためには｢人造り｣教育が必要であることを痛感したからである｡しかも､この点については､一昨年､経済協力推進協議会から東南アジアの実情視察に派遣され､つぶさに経済援助協力の実態にふれ印象が強かっただけにこれを無視することは出来なかったからである｡国際理解といい､国際協力と美辞麗句を並べても最後は人間対人間の心の通う交通を抜きにしては成立しないことを体を通して体験したからである｡全文を通して強調してきたものは､この人造りと､米ソを中心とした国際政治の力学を排して､国連､ユネスコの精神を支えにこの教育を推進しようとした願いに性かならないのである｡585