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概要

satoh

第5回優秀賞「国際関係の緊密化に対応して国際理解と国際協力を推進するために教育はどうあるべきか」一国際社会-の参加・連帯-向けて一岡田亜弥要約序章デビーとの出会いカンボジア難民の/少女デビーとの出会いによって、私は、多くのことを学び、考えるようになった。国家とは何か、文化とは何か、そして人間の生存の根源にあるものは何だろうかという問いかけもその1つである.難民問題に限らず、今日、世界中のいたるところで発生している国境を超えた危機に対し、我々は、何ができ、人間として何をすべきかという問題を見過ごすことはできない。また、デビーの進学問題を契機として、日本の教育、教育行政の現状に対し、いくつかの疑問を覚えた。第1章今日の国際社会以上のような経験をもとに、今日の世界をどうとらえたらよいかを考察した。まず、ここ10年の間に、日本人の世界観は大きく変化したように思われる。世界で起こるさまざまな出来事と自分との関わり-の認識が深まったことは否定できない。国際社会は、第3世界の台頭、南々問題の発生、多国籍企業の増加、テクノロジーの発達というようにダイナミックな変草を遂げた。日本の経済力は高まり、開発途上国-の援助の重要性が増した。しかし、国民全体の援助問題に寄せる関心はそれほど高くはない。援助問題のみならず、地球上を覆う様々な脅威に対する関心をもっと高める必要がある。そして各々525