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概要

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明治稚新、戦後変革しかりである。しかし、これからは内発的忙自らを改造し、国際社会と調和を図らねばならない。その為にはその前提として、個人や社会システムを次の2つの方向に変革せねばならぬと思う。第1は、社会機能の首都集中型から地方分権型-の移行である。目標が単一であったキャッチアップ時代には中央集権型が効率的だが、今後は社会機能を分散させ、多様性の中で相互刺戟により内実的発展を図らねばならぬからである。第2は、個人意識に目覚めた新しい行動主体の確立である。従来は個人より集団の効率を主体に考えていた。しかし、西欧の技術を模倣する段階ではそれでよいが、今後は模倣ではなく独創が必要となるので、個人の目覚めが何より必要となるわけである。このような考え方の下に、次に情報化により大きな影響を受け、また大きく変化することが予想される日本の教育,都市、労働に関してそのあるべき方向を探っていきたい。2情報化社会における教育(1)情報化社会における教育の未来像として、次の点が指定されることが多い.第1は、家庭にコンピューターの端末を設置すれば、即座に教育を受けることが可能になるので、学校教育の比重が低下し、教育の地域格差が是正されること。第2に、新しい知識や技術が常に必要とされ、現在修得している知識がすぐに陳腐化するため、生涯学習の必要性が著しく増大すること。第3に、ペーパーテストの比重が下がり、学力評価による選別の必要性が小さくなることにより、生徒の能力に応じた個人指導を行うことが容易になること。極論すれば、情報化社会の進展とともにいわゆるマスプロ型の詰め込み教育の形態が減少し、青少年の学習段階や能力に応じた教育を行える素地が形成される。したがって、現在の教育制度で大きな問題となっている学歴主義、詰め込み教育、教育格差などが、殆ど解消されうると考えるのである。504