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概要

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「情報化社会における日本のあり方」木内俊一要約情報化社会の将来像とその評価についてはパラ色観と灰色観が対立しているが、情報化社会の歩みは工業化社会と同様に各国の文化や歴史的段階により異なると考えたい。むしろ、我々が今後の社会をどのように誘導していくかにより、情報化社会の将来像は全く変わるわけであるoところで、現在の日本の最大課題は国家及び個人の目標の喪失である.私は、今後の日本はグローバルな立場で都市間題や環境問題といった世界共通の課題に挑戦していくべきであると考えたいO特に南北問題は重要であろう.日本が今後情報化社会で活力を維持するためには、国内社会システムを中央集権型から地方分権型に変化させるとともに、個人意識に目覚めた新しい行動主体の確立を目指す必要がある。このような立場から、情報化社会の進展により大きな変貌が予想される日本の教育、都市、労働について、その課題、あるべき方向をさぐれば次のとおりとなる。まず、教育については生涯教育の重要性が増大するため、就職後のリカレント教育の制度化が必要となり、また家庭教育の普及等により学校教育の負担が軽減されれば、個人の多様性を導き出す教育制度-改革することが可能となる。第2に都市については、情報化社会の進展とともに現在の首都集中型から分権体制型-と変化させることが可能であり、更に、大都市圏内部においても諸機能の分散が可能となり、都市を文化都市として再生させる方向-導くべきであると考える。また、労働についても労働観の変化は今後大きいと思われるが、活力社会の維持の為に勤勉性の維持がどうしても必要である。同時に、高齢者の活力を如何49占