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概要

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「調和-の道をさぐろう」鎌田定雄-.残された時間1.長くて短い時間今回のテーマの冒頭に「現在から今世紀末にかけて・」とあるoこれを具体的に書けば、一九八三年から一九九九年までのほぼ十六年間ということになる0一口に「十六年間」と言ってしまえばそれまでのことであるが、この十六年間というH時間"は、人類がかつて経験したことのない、多様な意味や問題を包蔵している。極めて重要な、考えようによっては、何が飛び出して来るかも知れない、甚だ恐るべき"時間"であると言うことができる。我々は、これまで、百年間を一世紀と呼称して、人類の歴史即ち、文明や文化の度合いを示す-つの尺度と考えて来た.ところが近々十年内外の間に我々の身辺に現われて来た、いろいろな機械や技術やシステムが、驚くべき速度で進歩発達している状態、且つ将来に向って間断なく発達して行くであろうこれから先の十年間は、正にこれまでの百年にも匹敵する性どの時間である。したがって私は、科学技術の進歩の度合いを測る尺度としては十年が適当ではないかと、最近まで考えていた。ところがここ-来て、この考え方は将来については当てはまらないのではないかと思うようになった.それは次のような理由からである。これまでは或る一つの情報を収容するために、八畳一間ほどもある大きなスペースを必要としたものが、近頃ではこれを掌に載るほどの小さなスペースでこと足りるまでに集約482