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概要

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第4回佳作Ⅲ.情報化社会今日の、ラジオ・テレビ・新聞等の報道機関の技術の進歩、内容の充実はさることながら、郵便・電話・ファクシミリ等々、個人対個人のための通信技術の発達も著Lい。この分なら、テレビ電話の普及も夢ではないし、通信技術を利用した、住宅勤務も可能になる時代が訪れるだろうともいわれている程なのである。Ⅲ- 1.情報化社会の時代考ケネス・ポールディングは、人類の歴史を文明前の段階と、文明段階と,文明後の段階に分けて、文明段階において、変化のテンポが、文明社会の展開によって、速くなって来たために、文明後の段階-の転換に要する期間は、文明前段階から、文明段階-の転換に要した期間(こちらは、変化のテンポが、ゆっくりしていて、紀元前五千年ないし一万年の長い期間)に比べ、非常に短くなるだろうと予想している。ここで彼は、文明後の社会像について、言及していないが、林雄二郎は、いわゆる情報化社会であろうと推察してい1)るoなお、ケネス・ポールディングが、文明後の段階-の転換期における問題点の一つとして技術発展の中にひそむ危険性を指摘しているが、現在の情報技術の発展に、社会全体が追いついているとは言えな叫犬態を言い当てているように思う。林雄二郎は、現実に私達の住む三次元の世界に、時間軸を加えたものは、四次元の世界であるとし、現代社会のように、変化のテンポが急激である場合、時間軸を入れた四次元1)の世界からの思考が、適当であると述べているが、この時間軸の概念の導入は、現代社会を見極め、未来社会を予測する上でも、極めて重要な事であると考えられる。ダニエル・ベルは、人類の歴史を,産業化以前の社会、産業化社会、そして、産業化以後の社会に分けている。彼は、産業化以後の社会は、物財の生産を主とする社会から、無形の知識、情報の生産を主とする社会になると、つまり有形の社会から,無形の社会になると述べている。もっとも、現在では、情報は産業化されて、第四次産業として、情報産業時代を担うこととなったが、ダニエル・ベルの論じた、産業化以後の社会、即ち情報化471