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概要

satoh

第4回佳作うと、情報の発生の条件は、特冠の問題や、状況が評価されるということである。そしてデータ化されて、伝播される。そのデータが情報を受ける側に認識され、それで何らかの影響が、認識側に及ぼされれば、その情報は活かされ.情報としての運命は、特定の問題や状況に戻って終結する.たとえば、降水予測をパーセントで表示した降水確率- 5%未満ならば,傘を持たずに外出するかも知れない。90%以上となると、大抵は、傘を持って出るだろう。両が降って、傘をさして、ぬれなかった。降水予測が役に立った。雨が降ったのだから、90%以上という情報は正しかった。この情報は、認識されて、活かされて、運命は終結した。ここで、降水予測が、数値でなく、言葉で表現されたとしたら、情報を受ける側に同程度に高い信頼度を与えられただろうか、同程度の情報活用の効果が期待でき得ただろうか。降水予測のような場合、言葉よりも、数値の方が、正確な印象を与える。信頼度も、数値として与えられた方が、高い。だから、数値で表現された予報に慣れた私達は、以前のような、「所によっては、雨となるでしょう」式の表現は、暖味な印象でしか受け取れない。すると,信頼度が低い分、情報の活用の程度も低下してしまうだろうと思う。そうすると、情報が認識されても、信頼度の点で、活用にまで至らないかもしれない。この事のことは、日常生活でも、ままあることだろうと思うし、さらには、明らかに矛盾していたり、誤っている情報が与えられれば、情報を与えられた側は、認識した段階で情報として受け入れることを拒絶するので、そういう時は、データは、情報として活かされずに、情報として終結せずに終わることになる。ところが、容易には情報自体の誤りに気付くことができないような場合、たとえば複雑な未知の問題や状況に関して、矛盾したデータや、ゆがめられたデータが与えられた時、あるいは、データ不足のままに情報として与えられた時、大衆は、どこまで正しい判断力で対処してゆくことができるだろうか。多方面からの検討を要し、多角的なデータの提示が必要な問題や、状況に関して、ある一面からの検討による細切れのデータが与えられた時、情報を認識する側は、問題や状況の一面については、把握でき持たとしても、その問題や状況自体を本質的に理解することは、不可能である。欠陥情報は、たとえわずかな欠陥でも、受け入れ側には、大4占7