ブックタイトルsatoh

ページ
468/1034

このページは satoh の電子ブックに掲載されている468ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

satoh

ち、その恩恵に浴している私達の義務であると考える。情報化社会の成熟をにない.さらには次に来たるべき、未来社会-の架橋をいかになすべきかの一手段として、情報汚染対策を考えたい。Ⅱ.情報の定義情報汚染について考えるために、まず、汚染源である情報を定義する必要がある。情報の定義について、簡単には、「報せ」から始まって、種々の観点から、多くの人によって、論じられて来た。各観点に即して、各々に、適切な定義がなされて来た語である.それだけに.漠然としていて、とらえにくい語でもある。Ⅱ- 1.情報とは基本的には、生物の誕生を、すでに情報の発生であると、とらえる。即ち、一つとしてDNAによる自己複製の能力を、もう一つとして神経伝達のメカニズムを指し、この両者のいずれかに関与する情報を、生体内情報とする。前者は、生命体の自己存続を、後者は、外部環境に対する生命体の維持を目的とする。交通情報や、天気予報などの、ごく日常的な情報も、科学的な裏付けに基づく学術情報も、機械に対する、もちろんコンピューターに対する工学的な情報も、それぞれ基本的には、生体内情報でいう、生命体の自己存続、もしくは、外部環境に対する生命体維持の、いずれかの形式に、類別できると私は考える。そして、個々の情報の実休を明らかにし、類型化Lでゆくことも、生命体の神秘をさぐるには、一案であろうし、歴史的に社会生活を考えてゆく上でも、意義あることと考えられる。が、ここでは、情報化社会について論ずる際に、適当と思われる「情報」の定義に、的をしぼる。宮川公男が、「情報とは、特定の問題、状況に関して評価されたデー1)タである」と定義しているので、このイメージの「情報」の立場で、考えてゆきたい。Ⅱ-2.情報の運命先の、「情報とは、特売の問題、状況に関して評価されたデータである」との定義に沿4占占