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概要

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第4回佳作「情報化社会の現状と未来像」一今、なすべきことは何か-笠井貞子Ⅰ.序論「情報汚染」という言葉がある。人間をとりまく環境を、物理的な環境と、情報に関する環境とから成るとしたときの、「物理的な環境汚染」に、対応する言葉である。物理的な環境汚染は、人が、各産業の発達を目指し、生活水準の向上を目指すばかりで自然の浄化能力に対して、考慮不足であったために生じた。地理的空間が、汚染されたために、人々の身体が汚染され、さらには、精神面までも汚染されて来た。物理的な環境汚染は、今日までに、公害や、環境破壊として人々の関心を集め、事後対策ながら、大気汚染に、水質汚濁に、そして騒音に関して、各種の環境基準が定められて来た。現在のような状態にまで至ると、物理的な環境汚染に関しては、著しい改善は望めずとも、急激な悪化も起りにくいはずである。が、それに対して、情報汚染は、現在進行しつつある社会現象である。現代人にとって、欠かせない、便利なはずの種々のマスメディアが、大衆の受容能力を無視して、量的に、質的に.情報空間を汚染しているO情報環境は、各種のメディアの発達に、追われるように、高速大量情報時代-と向かっている。大衆は、情報環境の変化に対して、無防備なままである。人々の精神は、情報に汚染され、身体までも汚染されてしまうだろう.情報空間に対する環境基準でも、出来る時代があるいは訪れるのだろうかOそんな時代が来るとしたら、その時は、既に、多くの人が情報汚染の被害を被ってしまっているだろうO近い将来予想される、情報汚染に対して、何らかの策を講ずること紘,情報化社会に育4占5