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概要

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第4回優秀賞瞬時に結ぶ衛星通信の威力は、全国どこにでもかけられる電話やテレビの衛星中継を通じて、今日身近に感じるところである。さらに情報の電子化によって、情報に対する記録性、操作性が飛躍的に増大した。電話での話は録音することができ、テレビ放送は、轟画することが可能になった。録画された映像は簡単に再生、編集ができる。コンピュータは膨大な量の情報を蓄積し、それらの瞬時的な検索や加工を可能にした。コンピュータグラフィックスの発展により、様々な画像を自在に作り出すことが可能になりつつある。以上の様に今日発展しつつある情報コミュニケーション技術は、情報の電子化を通じて、高度の伝達性、記録性、操作性を獲得し、我々に提供している。こうして、先にあげた基本条件の一つ「高品位の情報蓄積流通網の形成」は、すでに相当程度達成されてきている。今後の傾向としても、我が国の電々公社が1990年ビろを一応のめどに開発を進めている高度情報通信システムINSや、民間鉄道会社などが開発を進めている有線放送のテレビCATV、さらに、銀行やメーカーによる商用データベースの構築などの高品位情報蓄積流通網の形成の傾向が著しい。専明日の情報・コミュニケーション技術3)ここで、今日の「情報コミュニケーション技術」は、情報自体の信頼性、正確性やその適格性、有用性など情報の晶質に関わる事柄には無縁であることに注意したい。つまり、「高品位情報蓄積流通網」は、情報晶質を高めるメカニズムを内蔵しているわけではない。コンピュータによる処理や判断がそれ自体として、特に正確であったり、信頼性がおけるというわけではない。この事情は、交通網が、運ばれる物の品質、内容に無縁であるのと同じである。情報流通網が高度化し、情報流通が激しくなるに伴い、それだけ、情報品質が大きな影響423