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概要

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「現在から今世紀末にかけて、情報・コミュニケーションの技術の著しい発展は、教育、知識等社会と文化のあり方にどのような影響を与えるか」永橋仁郎要約今日の情報・コミュニケーション技術は、情報の電子化を図り、高品位の情報蓄積流通網を半ば実現し、なお発展しつつある。明日の情報・コミュニケーション技術の主体は、人間の能力開発すなわち、高品質情報知識の生産能力、高度の情報選別受容活用能力の開発に向けられるべきである。これら今日及び明日の情報・コミュニケーション技術は、社会的には、(1)情報品質や人間の情報受容能力に意を払わない。単に流通網の特性のみを生かした情報爆発は、われわれの社会に対するイメージを急激に変容し、社会的価値観を混乱させている。(2)ニューメディアがわれわれに与えた「情報意識」は、開放型社会-の志向を強めている。他方、文化的には、(1)人間-機械コミュニケーションというコミュニケーションの新しい分野が出現しつつある。また、動画が一つの新しいことばとなろうとしている。(2)その伝達性.記録性・操作性の高度さのゆえに、知識の電子化が図られようとしている。知識の電子化の利点としては上記以外に、知的生産性の向上、知識水準の格差の是正があるが、知的規格化、知的生産の硬直性、自然科学と人文科学の間の知識の不均衡が発生する。41占