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概要

satoh

第4回優秀賞有機物質が物質間に働く親和力により、大洋というH最初のスープ日の中で反応し、生命のはじまりとなった〔文献5)〕。という事実に対応させて、有機物質を人間に、親和力をコミュニケーション技術に、H最初のスープ'を自由時間に置き換えることは飛躍Lすぎているだろうか?反応を対話に、そして生命を共感に置き換えることは乱暴であろうか?この大胆な対応は、私達の多くが.産業社会の中で物質万能という風潮におびやかされ、ともすれば他人-の思いやりを欠くとき、自ら生み出した、自由時間の使い達に当惑し、エネルギーのはけUをどこに向けて,良いのか行きづまっているとき、一つのぬけ道を示唆しているのではなかろうか。自由時間を使って、自分の殻に閉じ込もるのではなく、他人との出会い、対話を求め、心的な反応から生ずる共感を秤とした人間関係を作り上げること、これが先人の希望している要求であろう。私達の行動および社会体系は、これにそったものでなければならない。3.共感を生み出す行動の活性化とコミュニケーション技術現在ある私達の存在を可能とした、地球の生成/生命の発生/思考力をもった人間の誕生という現象(これらを三つの臨界点と呼ぶ)をながめてみるとき、各々の臨界点に達するまでに、数の巨大化と複雑な反応(関係)が不可欠な要素であったことが推定される。そして三つの臨界点を結んでみるとき、その"矢"は生命の輝きを増す方向を指していることがわかる。他人との出会い、対話から生ずる共感という群に結びつけられた人間関係を懸命になって築き上げてゆくとき、行く手に次の臨界点が見えてくるであろう。私達の心を深くゆり動かす共感は、私達の個人としての行動の活性化とそれを結びつけるコミュニケーション技術によって具体化されるO405