ブックタイトルsatoh

ページ
39/1034

このページは satoh の電子ブックに掲載されている39ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

satoh

「開発途上国におけるリテラシー普及について」一人間と社会の開発-第1回優秀賞中島純一要約本論は、開発途上国におけるリテラシー普及を考察したものである。全体は3章に分かれている。第1章"権利としてのリテラシ-"では、まずアジアにおける高い文盲率について、その背景となる種々の要因がさぐられる。さらに本来個別的能力であるリテラシーがなぜ社会性を帯びたものとなっているのかを、その定義づけをめぐって検討する。従来のリテラシーとイリテラシーという二元論ではなく、 3項分類をしき、国家の社会的・経済的発展の一要因であり、主体性・自立性をもつ個人の人格形成に必須の基本的権利としてのリテラシーとして捉え論をすすめる。第2章"リテラシーの現状"では、世界におけるリテラシー率の推移を概観し、特にアジアにおけるリテラシーの低下現象を示すOこの中で対比として、先進国のひとつイギリスにおけるリテラシーの歴史的推移をみてみる。これは、同時に初等教育とリテラシーとの密接な関係を示す資料としても挙げられているのである。インドを中心としたアジア諸国の低いリテラシー率の背景には、人口問題が潜んでいる点があげられる.換言するなら人口増加に比して、初等教育施設数・教員数の増加が伴わないからである。そこで既存の教育環境の中でいかにしてリテラシー普及を行なっていくかを主眼に次の第3章に転じる。第3章では、リテラシー普及に対する提言・展望を中心に述べられる。リテラシーと最1も関係の深い教育問蓮を、初等教育と成人教育の2点から考察していく.初等教育におけ37