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概要

satoh

第3回佳作(-)日・韓-竹島(ニ)英・7-フォークランド諸島(ホ)中・ゾ(-)中・越等の国境問題(ト)イラン・イラク等、現在世界に実在する領土にまつわる国際間の意見の相違や紛争には、それぞれにそれぞれの言い分があるだろう。歴史的根拠、法律的根拠のほか、時には自然現象のもたらす結果としての国境の変動もある.或はまた、力を背景にして造りあげた既存事実を盾として自己主張している場合もあり、更にそれに加えて国民感情が火に油を注ぐ場合もあるだろう。しかも内心では、当の問題の当然の帰結するところを承知していながらも、当事国の国内政治の都合や、時の権力者の自己保身上の策として、国境問題、領土問題を利用する場合さえもしばしばである。従って、当事国以外の第三者もしくは国際機関が、より公正に近く、良識のある判断を示し、権威を以て助言裁決し、十分説得の努力をするならば、解決は不可能ではなく、当事国個々の力による不毛の争いは避けられるはずである。9民族間の紛争についての研究たとえば、最も新しくて具体的且つ深刻な例として、イスラエル、パレスチナの紛争を挙げることができる。二つの民族は、数千年にわたっで惜しみあって来た。当事者にとっては忘れがたいそれなりの深い傷あとがあってのことで、その苦悩や憎しみが分からぬではないが、しかし、仇討ちは新しい仇討ちの始まりであって、その憎しみは果てしなく続くものなのである。それをいつまでも言い合って子々孫々に伝え遺してゆくことが、両民族の将来にどれほどの価値があるというのだろうか。"血は騒ぐ'という.Lかし血は言葉ではない。数千年にわたってなお且つ憎Lみがつづ2占9