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概要

satoh

きる。全世界の新聞記者を招集せよ。侵入国が事態を糊塗することは不可能である。さて侵入国はわが国と何等かの会談を開かなくてほならないだろう。その際、われわれは実証と論理の力によって状態が侵略であることを認めさせることができる。それができないほど.論理の力は弱くない。何故といって、事態を侵略以外の何物かである、とその会談で規定するのが可能だと言えようか。その侵略が、侵入国も従うところの国連憲章に添うものである、と宣言することが可能だと言えようか。となると、侵略者は侵入してきたものの、それを正当化する方策を全く作れない。侵略者の伺喝が効を秦するのは、会談が秘密裡忙進められるときに於てのみである。非論理的な無法は万人の批判に堪えることができぬから、それを秘密裡以外に進めることはできない。ゆえに秘密を除外しさえすれば、無法はまかり通りえず、われわれは無法を心配することから解放される。秘密の除外は、当事者がその気になればできる。侵略が成功するのは、われわれが応戦する場合に限られる。そのとき双方は力の論理に従うことに合意したのであるから、会談ば`降伏の処理"という形で進められ、"勝者の意思に従う"ということが第一原則となる。敗者がそれに合意することを示した以上、国連憲章は霞んでしまう。応戦は侵略者の術中に入る以外の何物でもない0論理の力が発揮できないのは、北方領土問題のソビエトのように、相手が議論の場に乗ってこない場合のみである。しかし一国の状態処理が問題になっているとき、議論の過程を省略するわけにはゆかない。よって論理の力は発揮し得て、われわれは侵略者を撤退させ、勝つことができる。以上は国連憲章のみを武器とするものであったが、国内法だけで処理することは可能である。何となれば、ここは日本国憲法はじめもろもろの国内法の通用するわれら古来からの固有国土である。われわれは武力で交戦しないのだから、戦争状態にならない。あくまでも平時である。そこで国内法は当然侵略者にも適用される。彼等は日本国内にいるだけで、入国違反の罪になる。そこで彼等を犯罪人として扱うことができる。それは官民を挙げての排撃すべき対象である。もちろん、実力からいって、侵略者を逮捕することは不可25占