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概要

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「飢餓問題と日本の役割」田尾正子ほじ媒)に今日、「発展途上国の食糧問題」は、まさに、80年代、さらには21世紀-と向かう歴史的課題ともいうべき重大な問題である.この課題に対処することによって人類の将来が、定まると断言しても決して誇張ではなくなってきた。他に匹敵するものがない程深刻な問題でありながら、これ程解決が困難で把えにくい問題領域はないだろう。この間越に関しては、先進国、発展途上国を通じて、世界中の学者、政治家、外交官、ジャーナリスト、企業家、実務家などから、果ては末端の関係者、市井人、学生に至るまで数多くの人々が興味を持ち、熱い関心を寄せ始めている。だが、そういった人々の主張は十人十色で高遠な哲学から日常茶飯事の事柄にまで至り「烏合の衆」的な騒がしさが生じているにすぎない。本論文では、発展途上国の飢餓問題に関して、思想的、理論的な面と、具体性、実用性の双方を具備させながら体系的に構成し、理論と実践、つまり観念と事案の隔たりを少しでもなくせるように配慮した次第である。第1章食糧問題の現状第1節食程、栄養不足の実態確かに食糧問題は、顕在化し、あらゆる人々の関心事の1つとして挙げることが出来る。しかし、食糧問題が取り沙汰される割には、依然として我が国に於いては、店頭にたくさんの食品があふれ、飲食店、とりわけ外食産業が花盛りであり、少々のインフレを我20