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概要

satoh

論、その具体的方法・手段という過程では異なった方法・手段になるであろう.今日、私達の置かれている社会状況は刻々と変化し、あまりにも時の流れが早いので、私達自身が対処しなければならない多くの問題-戦争、飢餓、人種差別問題、環境汚染、など-を、つい見過ごしてしまう。また、このような問題は、自分達個人では、力が及ぶものではないから、どうしようもないことだと考えてしまう。しかし、このような問題は、私達が対処して行かなくては、誰も問題の解決を与えてくれる人はいないのであち.現在の問額を私達が解決しなければ、それは将来に残すこととなり、私達の子孫に借金を残しておくことになるであろう。そうなると、次の世代は、その借金を返すだけで、幸福を求めることも、未来の為の基礎作りもできなくなってしまう。私達は、どのようなことがあっても、今日の問題は、自分達の世代で解決しなくてはなるまい。この解決の為の手足となってくれるものが、国連大学のような国際機関であると私は信じている。国際機関も、今日の多様化された諸問題に対処する為に専門化されている。国連大学では、その中で「世界の飢餓問題」「人間と社会の開発」「天然資源の利用と管理」という3つについて研究している.これらのことが、いくら学術的研究を中心にしたものであっても、一般の人々に理解し、認識してもらった上で、それらのことが行なわれなくては、私達の世代の解決の為の手足にはなり得ないであろう。その為には、国連大学のプログラムがなぜ、必要なのか、どのような目的があるのかということを一般に広める必要もあろう. Lかし、ここでもっと重要なことは、国連大学のプログラムが、私達自身が解決しなくてはならない問題であり、私達自身が手の出せないものを、その代わりとして実行しているということを理解してもらうことではないだろうか.それでこそ、私達が力が及ばないから個人ではどうしようもないと思う考えを取り去ることができよう。また、それにより、私達個人は、個人の力が無力ではなく、自分の力で、自分の世代の問題を解決しなくてはならないと考えるのではあるまいか。このような考えの中で、私達-国連大学が、決して見失ってならないことは、第一章で述べたような、問題解決の責の目的とは何かということ、そして、二幸の土地改革の部分124