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概要

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第2回優秀賞きな富が少数の手に集中するのを拒否することをデモクラシーと呼んだ。この逸話から私達が学ぶものは、ゲリラ活動を行なうこと、政治結社を作ることでもない。そのようなことを行ない必要もない血を流すことは、狂人でもない限り望むまい.当時の土地改革はイデオロギー(今日の資本主義、社会主義、共産主義といったもの)間の争いの中で行なわれたものではないということ。また執政ペイシストラトスに勇気があったこと。この2つを私達は学ぶ必要があろう。私達も執政のように勇気を持って決断を下すべきである。私達が行なわなくては、誰が土地改革を行なうであろうか。この章では、どのような地域に、どのような経済開発戦略を展開したらよいかということを具体的に述べてきたが、ここに述べたものが、最善のものでないことは当然のことである。他にもっとよいものが存在するであろう。しかし、ここでもう一度くり返し言っておきたいことは、その目的を見失わないで経済開発戟略を作る必要があるということである。私が具体的に示した戦略は、一応、一般の発展途上国における農村地域住民の幸福度と経済成長ということを考えたつもりであるが、私自身、発展途上国の生活を体験したこともないし、そこの人々と話をしたこともない。その為に、多くの点で、その目的から掛け離れているところもあるであろう。けれども、1つだけ強く言えることは、私なりに、彼等に笑顔を作らせたいということを真剣に願って考えた結果が.このような戦略だったということである。次の章では、今まで述べてきたことを考慮しながら、私達は何をすべきか、何ができるのかということについて述べてみたい。第三章国連大学と私達のなすべきこと私は今までの章に於いて、国連大学と私達というようには分けてこなかった。なぜなら、私達、個々人のなすべきことは、当然、国連大学に於いても、行なわなくてはならないことであるし、国連大学のなすべきことは、私達、個々人が行なわなくてはならないことなのであると信じているからである。そこで、常に主語は「私達」にしたのである。勿123