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概要

satoh

(≡)研究方針のあり方研究の方針として人類の共存の基本に関する「原理としての統合」を目標とすべきである。現在、世界の、地球の当面している課題は、それ自体膨大な複雑な困難なものであるが、これを取巻く理論や主張は、同じく膨大であり複雑であり、かつ華麗でもある。いわばカオスの状態にあり、この状況において基本を探究するのであれば、原理を中山に行なうべきであり、さもなくば、詳細な各論に流れて、課題の本質を見失うこととなろう.次にもう一つ重要なことは、調整よりも統合を重視すべきことである。調整は、部分の事情を、また現実に存在する結果を主項として尊重するoLたがって調整の態様は多様にわたり、統一性を欠きやすhoむしろ、原理としては、統合ないし統一された形で論議され、現実との調整は、その展開や応用として具体化される方が、理論としての実効性が高まることとなろう。「原理としての統合」を研究の基本方針としたい。(四)研究体制の確立研究体系が、人類の共存の基本に関する原理としての統合を探究するものであるならば研究体制もこれに即して確立されるべきであろう。国際連合の研究体制としての制約もあろうが、基本問題に関する統合を志向した研究であることから二つの方向からのアプローチが想定されるO-つは、原理に関する根幹の論議であり、もう一つは、政治、経済、地球環境などの関係学問分野からの学際に広がる集約的アプローチである。それぞれ世界的視野に富んだ専門家群を編成し、研究体系、研究方針を明確に認識したうえで別個に討議を行ない、最後に二つのアプローチからの総合的討議を行なう手法が有効ではないかと考えられる。このような専門家群の編成にあたっては、国際、学際、業際などの際-の配慮が必要で1018