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概要

satoh

第8回佳作は)人類の生存のための手段としてのミニマムの資源・技術等については、世界の共通財として、国際的交流、国際的管理のもとにおかれるべきこと。人類が危機的状況を調整し、人類の共存の基本を実現するためには、この三条件を原則として確立し、人類の共存のための具体的要件を解明し、そのための方策を樹立し、これを推進するためのシステムを構築することが最も重要であると考えられる。現在世界は、このように動いていないO部分的には、きわめて亮撃に、これらの課題に取組み努力している先賢の人々や体制があり最大の敬意を表するものであるが、トータルとして推進するための必要的条件として次の三つの点について、明確な認識をもっことの重要性を指摘したい。(1)民族・宗教・文化等は、世界の民の個性として位置づけられ、配慮されるべきこと。これらの個性は、集合や繁栄の媒体たりえても、権力や闘争の主体たりえないこと。(2)国家は、世界の民の生存・生活の単位としての場であって、競争の手段はもっても闘争の手段はもつべきでないこと。(3)人類及び世界は、一つのものとして、世界の民に共存の場を提供すべきであり、そのための、国際的適合機関、統合機関は、それに相応しい機能を有すべきこと。これらの点については、認識を得がたいことは、充分承知しうるものの、世界が現にこの危機的状況において求めているものは、なにかという観点から充分に検討し,難しい局面打開を図ることしか、選択の余地がないと考えられる。第三章国連大学研究のあり方第二章において、世界の求めるものは、なにかについて模索し、現在の危機的状況における課題は、人類の共存についての基本要件を解明し、そのための方策を確立し、これを推進するためのシステムを構築することであると指摘したが、本章では、これらの課題に1015