ブックタイトルsatoh

ページ
1015/1034

このページは satoh の電子ブックに掲載されている1015ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

satoh

第8回佳作げられる。二としては、現代文明のノ、イテクノロジーによるもので、フロンガスによるオゾン層の破壊や化学物質等の流出による海洋汚染・野性生物の減少などがあげられる。三としては、発展途上国にみられる農林牧畜業の初歩的段階に伴うもので、焼き畑移動耕作、薪・輸出用木材の採取、放牧等による熱帯雨林の減少・砂漠化の進行などがあげられる。これらの原因による現象は、たがいに幸福摸し、影響が拡大するもので、地球環境は、確実に急速に悪化しつつある。今後予測される事態として、異常気象の発生、生物体の機能低下・破滅、自然生態系の秩序の変化・破壊など人類の生存を脅かす状況が指摘されている。これらは、総合的環境の水準の悪化にとどまらず、地球の環境構造そのものの破壊につながるおそれのある問題である。地球環境の悪化・破壊を防ぎ、地球を人類にとって唯一の生存の場として確保することが急務である。そのための方策は、悪化のメカニズムを解明し、個別の原因を超えたトータルとしての有効な方策を全地球の立場から講じなければならない。原因別の方策では、それぞれの立場からの利害が絡み合い全体としての有効性を大きく損ずることとなる。人類の進歩発展に大きく貢献Lた科学技術やエネルギーの利用について抑制ないL禁止の措置を求めるとともに、後進国経済社会運営について運営方式の転換を図るなど、全地球観点からの社会運営の基調の同調化、結合化を図り、地球の総合環境に与える人類社会からの悪影響を最小規模にとどめるための世界的努力が必要となっている。また、地球環境の悪化の防止・回復のための方策は、単に科学技術の問題に止まらず、広く政治・経済・社会全般の問題であり、一国、一地域の課題ではなく、世界全体の課題であることが特に認識されなければならない。1013